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切子工房 箴光は、伝統的な江戸切子の技術を継承した独立切子士が製作する切子の工房です。

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2022年ハンドメイドインジャパンフェス

2022年ハンドメイドインジャパンフェス

切子工房 箴光職人の気まぐれ日記>2022年ハンドメイドインジャパンフェス

2022年1月23日(日)

creemaという工芸品の販売サイトに登録している作家が審査を通過して出展するハンドメイドインジャパンフェスというのがあり、出展者として参加してきました。


一般のお客さんは11時入場で、出展者は7時から入場できますが、朝8時30分くらいから準備を進めて、9時30分くらいにはブースが完成しました。

初めての出展ということで、とりあえず簡素な感じとなりました。
今日は他のブースを観察してお勉強させてもらって次回に生かそうと思っていました。

桐箱を重ねて段にしたことでなんとかお店っぽさを出すことが出来たかと思います。


開店まで時間があったので、周辺の作家さんとお話したり、歩き回って気になる方にお話をしにいきました。

特に隣にいたお雛様用の手作りの着物を作っている作家の女性と最初はかなりお話させて頂きました。


その後、ガラス関係で活動されている方とお話してみたかったので、自分のブースを離れて会場を歩き回り、2人ほどガラス関係の作家さんとお話しました。

お二人とも自分の切子の世界の外にあるお話をして下さってとても勉強になりましたし、今後お互いに出来る部分と出来ない部分があるので、相互になにか出来ればいいねという話などもしました。

いつもは工房にこもっていますが、こうやって外に出ることで、新たな広がりをすごい感じました。


おしゃべりを楽しんでいると、一般客入場10分前のアナウンスがされたので、ブースに戻り、準備。

一般客が入ってきて初めてお客さんの前に立つということをしましたが、人とトークは出来ても接客のスキルが非常に乏しいことに気付いてこれは反省点でした。

お客さんが流して見てる時は店の前を半分通過するくらいで「いらっしゃいませ」と声をかけてもすでに通り過ぎ気味で見てはくれないので、自分のブースを見てるなと思ったら半分を通過する前に「いらっしゃいませ」と声をかける必要があるように思いました。

次回ブース販売する機会があればそこらへんは事前にもっと煮詰めていきたいと思っています。


不慣れな中でもなかなか色んなお客さんとお話しましたし、自分が思いもよらなかった作品が好印象と言っていた人も多かったので、デザインの方向性など非常に参考になりました。


世代が上の方の方が食いついてみてくれるのかなと思っていましたが、そんなことはなく、その人が本当に興味があるかが全てなんだなと思いました。

つまり、高齢の方でも興味を示さない人もいるし、小学生くらいの子供3人が食いつくように見ていったりだとか世代、年齢、性別はもはや関係ないように感じました。


また、元々あまり興味が無い人も私の作った自信作の切子を目の当たりにすれば足を止めざるをえないのではないかと思っていましたが、そんなことは全くありませんでした。

原因は値段の高さにあったかと思います。
遠目に「きれい」とか小声で友達と話ながら通過する方が散見されたので、「きれいだけど、値段が高いから検討はしない」というスタンスの人が多かったのかなと思います。



3時間くらい接客しましたが、助っ人で中学の同級生を呼んでいたので、店番を交代してもらい、私自身も他のブースを見に行くことにしました。


元々工芸品集めが趣味で全国各地の工芸品を旅行しながら買っていたこともあって、この物作りの祭典みたいな場所は自分にとってはワクワクが止まらない場所でした。


色んなブースにいって「これはすごい!」とか多分一般のお客より言いまくってましたし、すごいはしゃいでいたと思います。

以下の写真が他のクリエイターの方から購入したものです。

・綺麗な機械式懐中時計
・うずらの卵を装飾したもの
・手のひらサイズの本物の畳
・手の平サイズのアート
・かわいい牛乳のブローチ
を購入しました。

ブローチ以外は一般のお店で入手するのは困難のような面白い作品ばかりで、大満足です。
特に懐中時計は本当に満足度が高く、私の今後の趣味の1つにいれようかと思っています。

昔NHKでスイスの独立時計師フィリップ・デュフォーという方のドキュメンタリー番組がやっていて機械式時計を一から作るのにえらい感動してからは機械式時計の魅力などを感じていました。


実は私が自称している「独立切子士」という名称はこの独立時計師フィリップ・デュフォーさんにインスパイアされて使っています。

またこの方の作った作品である「シンプリシティ」という機械式時計があるのですが、その名前の響きも好きなので、当工房の「シンプリシティロックグラス」などのネーミングにも使わせて頂きました。

素材である色被せガラスを仕入れているので、まだ本当に全てを自作しているわけではありませんが、長い人生をかけて吹きガラスから何まで全て自作にて作ることを目標としている意味合いでも独立切子士と名乗っています。


懐中時計は蓋つきのものが普通ですが、ナポレオンが蓋を開けるのがめんどうなので、蓋をくりぬいてふたを閉じていても見れる方式の懐中時計を考案したそうなのですが、それを「ハーフハンター」とか「デミハンター」と言っており、懐中時計の沼の深さを感じました。


「デミ」ってなんやねんと思って調べると、英語でdemiなんちゃら~で「半分」という意味だそうです。

高校生の時はクラスで成績1位を取るくらいの人間だったので、自分が意味を知らないということは高校の授業までに出てこない一般的ではない単語かと思います。

デミと言えば、スーファミのロマンシングサガ3のハリードの初期武器のデミルーンとかがパッと出てきましたが、「半月」という意味だったんだなぁと初めて理解しました。
確かに曲刀という分類でした。


話を戻して、 後日詳しく調べてみると、懐中時計の前面についているふたを「ハンターケース」と呼ぶそうです。

由来は狩人が狩りの際に時計が傷つくのを防ぐために使用したことからだそうです。
そのハンターケースの中央をくりぬいているので、ハーフハンターと呼ぶようです。



機械式時計に関連して、日本にも「和時計」というめちゃくちゃすごいからくり時計が存在してます。

江戸時代かどうかは覚えてませんが、かなり昔に作られたからくり時計なのですが、10個くらいのからくりが仕込んである時計で、長い間仕組みが解明されていませんでしたが、近年再現に成功しました。

「和時計の謎にせまる」みたいなドキュメンタリー番組があったと思います。

時間表記以外に、月の満ち欠けの表示や、季節ごとに日が長くなったり短くなったりするのを時間の文字盤が動いて調整する仕組みなどが全てからくりで組み込まれています。



人生において新しい発見や感動があることが1つの幸せだと思っているので、今日は色んな発見や驚きがあり、人生を豊かにした1日であることに間違いはなかったように思います。

そして、私自身も切子製作を通して、誰かの人生において驚きと感動を与えてその方の人生を豊かにしていくものだと思っております。


今日は本当に楽しくてシンデレラになったような気分でした。

明日には魔法が解けて、普段の日常に戻っていくのでしょう。

ただ今日お話頂いた色んな作家さんとの関係だけは24時が過ぎても魔法が解けずに残る「ガラスの靴」になってくれることを願っています。


それでは!

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