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切子工房 箴光は、伝統的な江戸切子の技術を継承した独立切子士が製作する切子の工房です。
切子工房 箴光
江戸切子の工房を辞めた時の心境
江戸切子の工房を辞めた時の心境
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独立切子士の好奇心備忘録
>江戸切子の工房を辞めた時の心境
江戸切子の工房を辞めた時の心境について話したいと思います。
追記
独立1年目の不安を書いた記事
です。
今では絶対に廃業しないほどの確信を得るまでになりましたが、当時の胸中の不安の中で書いた文章ということで、この記事はそのまま残して置こうと思います。
【
執筆した切子職人の自己紹介
】
切子工房 箴光(しんこう)を代表します
独立切子士の斉藤光(さいとうこう)
と申します。
江戸切子の工房で修行してから独立し、「公益社団法人 日本工芸会」という人間国宝の先生が所属する団体に、正会員2名に推薦を受けて所属しております。
営業担当や外注して記事を書くライターではなく、このホームページ自体を
切子職人である私自身がプログラミング
して文字を入力しております。
私は
東証一部上場会社
と
江戸切子の工房
の2回をすでに人生で辞めていますが、特に工房を辞めて1人でやっていこうと決めた時の当時の心境について話したいと思います。
過去に日記や辞めた直後の動画があったので、それに基づいて書いて、今の自分から見てどうだとかいう意見も含めて書いていきます。
まず工房を辞めた時の自分の動画が、気持ちが落ち込んで
非常に暗かった
ですね。
当時は普通に話しているつもり
でしたが、これから全て1人でやっていく、しかも全く会社経営なんてやったことが無いというところで、今見るとその不安が全面に出ていました。
会社経営を見据えて20代の頃から色々勉強してきたので知識面では自信はありましたが、実際にじゃあやってみて下さいというのは本当に大変なことです。
英語を勉強するにはどうしたらいいの?
3年くらい留学すればいいんだよ。
こうやって、口で言うのは何でも簡単で、本当に実行するとなると、本当に大変なことになるんですよね。
当時の自分のコメントは
資本金がいくら必要になるんだろう
とかお金はどうするんだろうとか、
撤退基準はいくらにするんだろう
とかやっぱりそういう金銭面でした。
人生で一度も払ったことのない大金を払うというところに最大の不安を感じていたようです。
「過去に東証一部上場会社を辞めた時よりもはるかに大きい不安を感じる。今が間違いなく、
人生で不安のピーク
だ。常に吐き気がする」と動画内で言っていました。
確かにその通りだったと思うし、あと20年とか経過しても多分その通りだと思います。
見ている方まで極度の不安になってくるのであの動画はもう見返したくないですね笑
今はもう大金を払って機材を購入してしまったので「いくらになるんだろう」というような不安は一切ありませんが、逆に「もう人生引き返せないぞ」というプレッシャーになってきました。
引き返そうと思えば経理に引き返す道も十分ありましたが、今はもう大金を払いすぎて無理だと思っています。
ちなみに一応表示は資本金500万円と工房概要に書いていますが、実際は周辺の費用もかかるので、もう少しお金を消費しています。
人生で一番高い買い物、しかも効果があるかどうかわからない、というものに払うのはまさに清水の舞台から飛び降りる気持ちです。
明確な自分の得になる車や家を購入するわけではありません。
売れなければ
500万円
以上のお金が
0円に帰す可能性だってある
わけです。
業者の方に機材のお金を振り込んでから特注で製造されるので納品までに半年くらいかかりました。
その間は、作業が出来ないので不安な気持ちがずっと続きました。
またその半年の間、起業準備をしていて収入はゼロなので「だんだん死に近づいてるな」という不安を毎日感じました。
全ての機材がそろってから製品を試作して、良いものが自分で作れる確信を得て「この製品の出来ならば絶対大丈夫」と思うようになってからは不安はかなり解消されました。
修業時代の工房よりも良い物が作れている確信があるので、それが大きな自信です。
この経験から「人間は前に向かって行動している時は不安が解消される」という教訓を得た気がします。
機材が納入されるまで行動したいのに行動できない、そういう状況の時が一番人間は精神的にきついかもしれません。
これは独立起業してわかった貴重な人生経験でサラリーマンをやっていたら一生知ることの無かった世界です。
私が年を取って人生を振り返った時に、このきつい体験でさえ人生の貴重な経験だったと感謝している自分が想像できます。
今ももちろん不安の中にいますが、「これだけやっているのに失敗するわけがない」と今は思っているので不安はかなりありません。
もうヘトヘトになるくらい切子のデザインやらカットやら経理的なことやら販売手続きまで脳みそでしっかり考えて色々やってるので、失敗するわけが無いと思います。
過去に自分が本気を出してきたことで大きく失敗したことはないのも自信につながる要因です。
また不安が減ってくると今度は期待感がすごい感じられるようになり、ポジティブな動機で仕事ができるようになりました。
例えば、このページなんかも「これを日本のどこかで読んでくれる人がいるんだ、面白いことしているな」というようなポジティブな気持ちです。
あれほどわからなかった独立起業という荒波を今はボートを自分の勘で操作しながら越えていけそうな気がします。
お客さんは職人の考え方、心意気、誠実さ、人柄、そういうところも含めて製品を愛して下さると考えています。
このホームページを通して私の
考え方、心意気、誠実さ、人柄、真面目さ
はみなさんに伝わると確信しています。
このホームページには
自分の過去の人生も全て乗っかって
います。
私の分身が代弁してみなさんに語りかけていると思ってもらえればと思います。
このホームページには、私の中学からの友達よりも私を理解できるくらいには私が過去に経験してきたことや私の考えていることが詰め込まれています。
切子自体の物の良さもそうですが、そういうバックヤードやストーリーも含めて切子工房 箴光の切子は愛されていく未来が私には見えます。
、という独立1年目の様子を書いた言葉でした。
「
切子職人になるには?綺麗事なしの修行・独立の現実を職人が解説
」
「
江戸切子職人の修業時代の給料と年収を元社員が解説
」
「
4年間の江戸切子教室の体験談・習い事|プロを目指す話
」
のページも参考になると思います。
それでは!
「
独立切子士の好奇心備忘録
」に戻る。
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