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切子工房 箴光は、伝統的な江戸切子の技術を継承した独立切子士が製作する切子の工房です。
切子工房 箴光
切子職人と工事現場の職人
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独立切子士の好奇心備忘録
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今回は多分日本でも私だけが知りうる情報、切子職人と工事現場の職人に関して話したいと思います。
日本の江戸切子の職人の数は多分200人もいません。
その200人のうち、工事現場を経由した職人は何人いるでしょうか?
ほとんどの職人は学校を卒業してそのまま工房で働き続けているので、私のような一般の会社から転職した人はかなり稀でしょう。
他にいるのかな?
ゆえに、切子職人の世界と工事現場の世界を経験して知っているのは私だけかと思います。
切子のような物を作る人も職人と呼びますが、工事現場で溶接をしたり、実際に物を作り上げられる人も職人と呼ばれています。
切子職人も工事現場の職人も高卒からずっとその世界で働いているような場合が多く共通点も多く見られると思います。
私の経験だと両方の現場とも縦の社会で、上の人に意見を言うのはもってのほか、というような風通しの悪い現場でした。
江戸切子の工房の方がその傾向がかなり強く出ていたように思いますが、工事現場でも酷い現場では江戸切子の工房以上にきつい体育系の現場もありました。
基本的に意見が言えないので全ては上の人の決定に従うだけです。
「お前の意見なんて聞いていない」
「誰が口出しして良いって言った?」
というような世界です。
「斉藤君の意見はどうかな?」みたいな一般の会社での会議みたいに聞かれたことは間違いなく一度もありません。
始業の1時間前に出社して、掃除や上司にコーヒーを入れる等のことを無言の圧力でさせられる風潮がありました。
早く来て掃除をやらない場合は、仕事の中で立場を利用して仕事を振らないだとか嫌な仕事を押し付けられるだとか、憂さ晴らしのような報復が待っています。
これは切子職人、工事現場でも両方同じような傾向が見られました。
また切子職人と工事現場の職人共に高卒でそれからずっと現場に出ているので、仕事のやり方をその世界のやり方しか知らないので、高圧的で暴力に訴えかけるような仕事しか見てきて無いので自然とそのようにしかできなくなってしまっています。
本人達もそれが一般社会常識の仕事の仕方だと認識しており、私のようにサラリーマン的な職場を経由した人間が上長になった際に改善しない限りは直しようもありません。
江戸切子の工房の中ではそうでもなかったですが、工事現場の職人はとにかく人にマウントを取りたがります。
見栄を張って、上から物を言い、自分が現場の中で一番偉いみたいなのを本気で欲しているような人がウジャウジャ溢れかえっています。
虚勢を張るために大の大人が黒のサングラスをかけて威圧しようとしている世界です。
現場の人間は弱みを見せたら負けと思っているので、本音ベースでの会話が一切成立せず、コミュニケーションを円滑に取るのは難しいという感じです。
工事現場内での派閥とかもあります。
その光景は知的ではなく、本能のままに動いているので人間というよりかは野生動物の縄張り争いにかなり近いものを感じます。
もちろん、工事現場でもとても優秀な人もいましたが、そういう人はまず人にマウントを取ろうとしないし礼儀も正しいです。
優秀であるがゆえに、自然と仕事の中で有能さが出てみんなに頼りにされるので、マウントを取る必要が無いからです。
職人の世界の仕事のやり方を理にかなった風通しの良い現場にしていくには、これから職人の世界に入っていく人が現在の職人の世界のやり方がもう時代遅れであるという認識を持つことから始まると思います。
また自分がきつい仕打ちを受けたからといってそれを当然の権利のように新たな若い世代の人に同じことをしないことです。
もう今いる現時点でのTHE職人みたいな人は変えようが無いので、これからの若い世代の柔軟な考えで優秀な人が世界を変えていくべきだと思います。
少なくとも私は体育会系の人間では無いので、世の中の切子職人になりたいと困っている人がいたら全員うちの工房に来なさい!って言いたい気持ちはありますが、いかんせん1人で物を作ることが消費者に対する誠意だと捉えているのでなかなかに難しい現状です。
これら以外にも日本のあるゆる職人と呼ばれる仕事は理不尽な世界だと推測しています。
若い世代が幅広い見解で社内の人達が幸せになるような仕事の進め方を考えていってほしいと思います。
それでは!
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