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切子工房 箴光は、伝統的な江戸切子の技術を継承した独立切子士が製作する切子の工房です。

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切子の素材、ソーダガラスとクリスタルガラス

切子の素材、ソーダガラスとクリスタルガラス

切子工房 箴光職人の気まぐれ日記>切子の素材、ソーダガラスとクリスタルガラス

切子に使用されるガラスの素材ですが、ソーダガラスとクリスタルガラスがあります。

職人の目から見たその2つの素材について説明したいと思います。


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切子工房 箴光(しんこう)を代表します独立切子士の斉藤光と申します。

営業担当や外注して記事を書くライターではなく、このホームページ自体を切子職人である私自身がプログラミングして文字を入力しております。

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ガラスの素材について、表立ってホームページに書く必要はなさそうかなと思って日記の項目に記載してみました。


切子のガラスの素材にはソーダガラスとクリスタルガラスという2つの素材があります。

みなさんももしかしたら聞いたことがあるかもしれません。


ソーダというなんかシュワシュワ~みたいなイメージで、クリスタルっていうとなんとなく高級そうなイメージだと思います。(と勝手に私は思ってます)

そこらへんを詳しく説明していきます。


ソーダガラスについて

日本で最も一般的


ソーダガラスのソーダは原料の炭酸ナトリウムのことを指しています。

炭酸ナトリウムは別名炭酸ソーダと呼ばれる物質で、こんにゃくの凝固剤にも使用されるものです。

コーラとかに入ってる入ってる炭酸は二酸化炭素で全くの別物です。


ガラスを熱して溶かす時に炭酸ナトリウムを加えるとガラスが液体になるまでの温度が1000度まで下がります。

つまり、ガラスの加工がしやすくなるために炭酸ナトリウムを加えます。


炭酸ナトリウムを加えるがゆえにソーダガラスと呼ばれています。

ソーダガラスは日本で広く一般的に広まっているガラス素材です。


ガラスは熱に弱い


ソーダガラスは急激な冷却や急激な加熱に対して弱く、熱々のお茶を入れると割れます。

ソーダガラスの外側と内側で温度による膨張の体積差が発生するのが割れる原因です。

切子で使用される素材もこのソーダガラスが一般的です。


実際に当工房で作っている製品を使って熱湯を切子に注ぐ検証動画も作成しました。

切子の取り扱い方、使い方」のページに記載されているので気になる人はご確認下さい。


耐熱ガラスもある


またホウ酸を加えると100°~400°くらいの温度に耐えられる耐熱ガラスになります。

当工房もゆくゆくは耐熱ガラスで切子を作ってあっつあつのお茶を飲めるようなものを作りたいと考えています。


30歳になってから知り合った仲の良い友達に中国の工芸茶が趣味という人がいて、その工芸茶に使用する茶器がほしいとの話を受けているので、近い将来実現できると良いです。
工芸茶

工芸茶とは花が茶葉によって丸く包まれており、丸い茶葉をポットの中に入れてお湯を注ぐと茶葉が溶けて中からこのように水中で花が咲くという中国の面白いお茶です。

興味がある方は一度試してみて下さい。


クリスタルガラスについて

一方、ひと昔前に(1990年代等)クリスタルガラスという素材も江戸切子によく使用されるようになりました。

クリスタルガラスは鉛(なまり)をガラスの成分に配合することで、透明度が高いものが作れるようで、その歴史は古く300年前のイギリスで製法が確立されています。


世界的に使用縮小


しかし、近年鉛(なまり)は人や環境に深刻な害を与えるとして使用が制限される方向に進んでいます。

電子機器に関してはRoHS(ローズ)指令というEUを中心に有害な金属を使用しないという取り組みもあり、鉛もそこに含まれています。


また、国連サミットで可決した国際的な方針である、地球環境を守ろうという取り組みを含めたSDGs(エス・ディー・ジーズ)というものにも反しているものです。

世界情勢的にも鉛は時代遅れといった感じの扱いです。


技術の向上による差異の縮小


今ではソーダガラスの生産技術の向上、磨きの技術の進歩によりソーダガラスでもかなり品質の高いものが作られるようになっています。


現在でもクリスタルガラスとして発売しているものもありますが、鉛が人間にとって害だとわかった現代ではクリスタルガラスの優位性はあまりないように個人的には思います。


またクリスタルガラスはガラスに厚みがかなりあるので、ソーダガラスよりも熱に弱く割れやすいところもあるかと思います。


ちなみに生存戦略としてみなさんが知恵を出してクリスタルガラスも生産されていると思うので、どの分野でもそうだと思いますが、考え方の違いがあって各々の色々な選択肢はあって良いと思っています。


両素材の比較


両素材の比較をするとソーダガラスの方が
・無害
・熱にそこまで弱くない
・安価(製品価格を抑えられる)
・地球環境に悪くない
などのメリットがあるかと思います。

よって、当工房ではソーダガラスを使用しています。


ガラスの表面を磨く磨きの技術が日本トップクラスなので、なんの不満も無いほどの光沢を放ちますので安心して下さい。


当工房や大手工房でも意図的に「ソーダガラスを使用しております」と表記しているところも出てきている印象です。


海外のブランド


海外の有名なブランドでクリスタルガラスを主軸にして販売しているブランドもあります。

海外製品を見てもらえればわかりますが、カット面がトロトロにとろけていて、切子のような際立ったカット面を触ったときの心地良さはありません。
型押し
これは型に押し込めてガラスを作ったか、酸磨きというガラスの表面をトロトロに溶かす方法で磨くとこのような形状になります。


当工房で行っている秘伝の手磨きという方法ですが、過度に磨きすぎると上記の写真のようにカット面がとろけてしまいます。


修業時代に良かれと思って、磨きを多めに時間をかけた結果表面がとろけてしまい、先輩方に「切子の良いところはカット面の角(エッジ)が立って触り心地がいいところもあるんだからそれは大切にしないとダメだよ」とよく注意されました。


日本の職人が作る物作りの品質の高さと値段の安さをみなさんにも感じて共有してもらいたいなと思います。


それでは!


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埼玉県所沢市金山町11-11
E-mail:kirikoshinkou@yahoo.co.jp

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・ヤフーショッピング
・minne
・creema

でオンラインで販売しております。

普段使い慣れているショッピングサイトがあれば、そちらを利用頂いても構いません。

また今後は関東の商業施設でも購入できるようになるかと思います。


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