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切子工房 箴光は、伝統的な江戸切子の技術を継承した独立切子士が製作する切子の工房です。

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中学校での特別授業

中学校での特別授業

切子工房 箴光職人の気まぐれ日記>中学校での特別授業

2022年2月14日(火)

私は今でも中学3年生の時に担任だった先生と連絡を取っています。
驚くことにもうあれからちょうど20年経ちますね。

去年の2021年12月に先生から「中学校で仕事について話をする講師をやってみないか?」というご連絡がありました。

私は人生において多くの新しい経験をすることがその人の幸福度をあげるものだと信じて疑わないので、初めての試みで恐怖心もありますが、講師を引き受けることにしました。

中学生の前で話すなんて出来事は
・特殊な仕事である
・人としてしっかりしている人間である
・先生と今でもつながりがある
というような要素をクリアしないと、そういう話にはならなかったと思うので非常に貴重な経験だったと思います。



当日現場に行き、元担任の先生とあって雑談をした後に、講師の待機室にいきました。
早く行って他の講師の方とお話しようと思ったので、30分前に到着しましたが、私が一番乗りでした。

他の講師の方とは2名ほど15分くらいお話させて頂きました。

博物館の館長をしているという方と話していると元担任が来て、その方は私が中学を卒業した後にその学校の校長先生になった人だそうで、入れ替わりだったそうで驚きました。

特別講師の方は他にも10人くらいいて、どれも私自身が授業を受けたいくらいの興味深い話をしてくれそうな方々ばかりでした。



その後、中学1年生が集まる体育館に行き、生徒の前のイスに座って講師の紹介と校長先生のお話がありました。

校長先生は「今の時点で将来の仕事を決めて、それに向かって今から突き進んで欲しい」というようなことをおっしゃってました。

確かに中学生くらいの頃から仕事の技術を高めていたらどんな分野でも日本トップクラスにはなるような気がします。


体育館での全体の会が終わった後に、授業に参加する号令係の男子が会場の図書室までエスコートしてくれるというので、彼と雑談しながら図書室に向かいました。


図書室に着いて、前日に4ページの資料を作成しておいたので、生徒に配り40分の授業をしました。


時間配分とか全くわかりませんでしたが、作った資料をそのまま上から流れで話していったらちょうど40分くらいになったので、それは運が良かったです。

プレゼンの基本はとにかく反復練習です。
当日の内容と同じ内容をとにかく反復して練習することがプレゼンを成功に導く手段です。

しかし、今回はやらなきゃいけない仕事があまりにも多すぎて練習無しで自分のポテンシャルだけで挑みました。



授業の最初にまず現物のロックグラスを中学生に渡して、見て、触ってもらってこういうことしてますよ、と紹介しました。

私が江戸切子という存在があることを知ったのが25歳の時です。
人によってはカットグラスという存在を知らないまま人生を終える方も少なくないと思います。


中学生には「今日切子というものに初めて本物に触れて知ったと思いますが、自分が知りもしない仕事にはつきようがないので、まずは多くの新しい経験をして下さい」ということをお伝えしました。



また事前に生徒から質問表というのが送付されていたので、それを集計して、質問数の多い順に回答していきました。


一番多かった質問は「仕事をしていて楽しかったこと、嬉しかったことは何ですか?」というものでした。

仕事の面では、「自分が産み出したものが他の人に驚きや感動を与えることが切子のみならず、物作りの最も楽しい部分」と答えました。

また、仕事以外の面では「切子という特殊な仕事を通して、多くの人と会うようになったこと」と答えました。


元々は東証一部上場の経理だったので、基本的に新しい人に会うこともなく、1か月の仕事のルーティーンを毎月、一生繰り返して40年後の定年を向かえるだけの人生でした。

そういう経験をしたからこそ、多くの人に会って、お話をする機会が人生に与えられたことはとても幸せなことです。


次に多かった質問は「年収は?月収は?休みはあるの?」でした。

こういうお金に関することは大人の人はほとんど話しませんが、私は過去の実績を全て包み隠さずに中学生に話してあげました。

特に独立、経営している人の金額というのはえげつないマイナスの数値が出たり、プラスの数値が出たりするので、そこらへんの世の中には出ないハイリスクとはどういうことかの数値等を教えておきました。


中学1年生がどこまでその金額を理解しているのかはわかりません。
多分、高校生になって時給1000円のアルバイトをするようになって、ようやくその意味が理解できるのではないかと思っています。


話のネタになるかなと思って、高校時代に「1位 成績優良」と書かれた通知表の実物を中学生に見せましたが、それがわりと驚きの反応がありました。

高校三年生の時からもう17年経っていますが、過去に頑張った実績というのはこうやって一生残り続けて話のネタになるんだなぁと思い、過去の自分に感謝の言葉しか出てきません。


高校生当時は「将来なにになるかわからんけど、まあ選択肢を減らさないように勉強でもしておくか」と思って勉強してました。

高校時代に3年間クラスが同じだった友達もいて、その友達がべらぼうに頭が良く、いつもテスト期間になるとゲーム感覚で点数を競い合っていました。

テスト期間以外の時は、友達の家に泊まって朝まで格ゲーとかFPSとかまあ色んなジャンルのテレビゲームをやってました。

その友達とは今でも連絡をとりあってますが、ライバルのようなかつ、同じ趣味の良い友達がいて本当ありがったなぁと思います。



授業の最後らへんに写真を撮っていた先生から「ちなみにおいくらくらいですか?」と聞かれて、値段を言ってなかったことに気付きました。


良いものを見てもらおうと思ったので、当工房の最も高いグループのロックグラスをもってきていたので、金額を聞いた先生と生徒はビックリしていました。

それと同時に生徒のグラスの扱い方がすごい丁寧に変わったのが面白かったです。


1限目に18人、2時限目に18人の合計36人の生徒にお話をさせて頂きました。
特別講師の中では授業を希望する生徒が最も多かったです。


2時限目の終わりに生徒から小さな花束を頂きました。
まさか花束をもらう人生になるとは思ってもなかったので、すごく嬉しかったです。


来年また講師として呼ばれるかはわかりませんし、この工房が存続しているかどうかもわかりません。
起業してから5年経過して存続する会社というのは15%ほどしかない非常にシビアな世界です。

未来のことは誰にもわかりませんが、今目の前のやれることを1つ1つこなすことに集中したいと思います。



家に帰って「花瓶の切子の作品作っておけばよかったぁ」と思いつつも、徳利が非常に良いサイズで、試し切りをしていた徳利に花を生けました。

数日間はこの花を見て貴重な人生経験をさせて頂いたことの余韻に浸りたいと思います。


それでは!


追記
後日、授業を受けた生徒の感想文を先生から受け取りました。

全て読ませて頂きましたが、みなさん全体的に思った以上に授業を楽しんで頂けたようで、なかなかの熱量で感想文を書いてくれた方が多かったように感じました。

私の話した内容が影響して、生徒のみなさんが自分らしく、楽しく、幸福に生きれる道につながっていってほしいなと思います。

感想文は一生残しておこうと思います。
本当に貴重な体験でした。

特別授業の段取りをした先生方、話をしっかり聞いてくれた生徒の方へ、感謝の言葉しかありません!

それでは!


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