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切子工房 箴光は、伝統的な江戸切子の技術を継承した独立切子士が製作する切子の工房です。

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切子職人になるには?

切子職人になるには?

切子工房 箴光職人の気まぐれ日記>切子職人になるには?

切子職人になりたい人が世の中にはいると思うので、私がサラリーマンから切子職人になった経緯と感じたことや裏話など紹介したいと思います。

おおむねこのページを見ている約0.5%くらいの人が切子職人になれるかなれないかくらいの状況かと思います。



現在、事業拡大計画に伴い、職人の募集をしておりますので「職人育成と募集」のページもご参照下さい。



私は新卒から元々は建設系の東証一部上場の経理として働いていました。


個人的にはこの新卒で一般の会社で働いていた経験は、一般社会の常識やビジネスマナー、文書の作成の仕方、メールの送り方、上司や後輩との距離感やバランス感覚、仕事の進め方などあらゆる面で現在の大きなプラスになっていると感じています。

この一般のビジネスマナーを持った江戸切子職人というのはかなり貴重な状態になっているかと思います。


もし新卒で切子業界に就職していたなら私は今頃一般常識も知らない仕事の進め方もわからないぶっきらぼうで高圧的でいわゆる一般的な怖いイメージの職人になっていたでしょう。



私は働きながら週1か週2くらいで江戸切子教室に4年間通いました。

元々は趣味でやっていたのですが、人生一回は冒険してみようと思い、大安定だった東証一部上場の会社を辞めてから工房の就職先を探し始めました。

仕事で身動きが取れなかったので、先に辞めてから考えることにしたのですが、これは基本的には働くところが決まってから辞めた方が絶対良いので注意してください。


資格は職人紹介のところにあるように経理(簿記)の難易度が高いものをいくらかもっていましたので、もし切子職人になれなくても経理で再就職は出来るだろうと思った点も冒険に踏み出せる要因でした。



元々いた江戸切子教室では教室に通っている人の中から上達してきた人が工房に就職できる可能性があるという話は前々から聞いていたので、いざ講師の方に聞いてみると、今度説明会を開くので来て下さいということでした。



説明会にいってみると参加者は32名ほどいて、その中から2名しか採用しないとのことで、かなりの狭き門です。

というのも職人を育てるには時間がかかるのでそんなに人数は採用できないからです。

なので工房に就職しようとしている人はまず「職人の募集自体が今は無い」という現実に直面すると思います。



私は書類審査を合格し、最終面接になりました。

最終面接に進んだのは6人だそうです。

しかし最終面接では圧迫面接を受けてこの工房に非常に大きな不安を覚えました。


面接が終わって「多分ここは就職したとしても合わなくて辞めるだろうな」と思って期待しないで次を考えていたところ、不採用の通知が来たのでホッとした側面もあったことを今でも覚えています。

後日談ですが、受かった人も風の噂で半年後くらいにすぐに辞めたそうです。



それから採用募集の表記が無くても5社ほど問い合わせましたが、
・返信が無い
・今2名採用したばかりで、採用していない
・今は採用していない
などの状況でした。


職人になることは冒険の1つだったので、もし次の1社でダメだったら職人には縁が無かったってことで経理に就職しようと思いました。


最後の1社に連絡すると、採用はあまり考えて無いがとりあえず面接はしてくれるとのことで面接に行きました。

面接で色々話して、「3か月アルバイトをやってもらってそこで見極めさせてもらう」とのことになってなんとか切子職人への道は開けた、というような状況になりました。


その働き始めた工房では、先ほど話したような職人の世界の風土はありつつも、1社目のところよりかはるかに人権を尊重してくれてるなという感じで、そういう工房に就職出来たのも本当に運が良かったです。



自分の体験を書いてきましたが、まとめますと、
・まず一般企業を経由してから職人になった方が良い
・職人には採用の時期があり、すぐに就職できないことの方が多いかもしれない
・基本的にはいわゆる超の付くほどのブラック企業を想定して就職すること
・ミスしてしまった時にもリカバリーがきくように保険となる逃げ道を自分で作っておいてから行動すること
あたりを気をつけてほしいなという印象です。




他にも切子教室から直接切子職人に独立するパターンとかもあると思いますが、それは体験していないので私にはよくわからない世界です。

いずれにせよ茨の道のように思えます。



個人的にはなかなかに辛い世界なので普通の一般企業でルーティンワークをしながら休日を待望するようなそんな生き方もとても良いと思います。



江戸切子教室の体験談」と「江戸切子の修業時代の給料」のページも参考になると思います。



それでは!

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