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切子工房 箴光は、伝統的な江戸切子の技術を継承した独立切子士が製作する切子の工房です。

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ワインについて

ワインについて

切子工房 箴光職人の気まぐれ日記>ワインについて

ワイングラスの切子でワインを飲みたいけどあまりわからない人のためにワインの世界の全体像と基本的な話を解説していきたいと思います。


当工房でも以下の2つの種類についてグラスを製作しておりますのでご確認頂けたらと思います。
江戸切子ワイングラス
ブルゴーニュ型→「ワイングラス一覧



江戸切子フルートシャンパングラス
スパークリングワイン用→「フルートシャンパングラス一覧



このページでは以下の4つについて解説、紹介したいと思います。
・ワインの全体像
・ワインの味わい方
・オールドワールドとニューワールド
・ワインの歴史


この1ページでワインについて結構知ってもらって「へえ~そういうことだったんだ。色々飲んでみたいなぁ」と最後には思えるように紹介したいと思います。



ワインの全体像

ワインに関してはまずワインの世界の全体像を知り、自分が今どこの分野について理解を深めようとしているのかという自分の立ち位置を把握することが最重要だと言えます。

その立ち位置を説明しないでソムリエの人はいきなりワインの解説に入るからわけがわからなくなるわけです。



ワインの世界の全体像は以下のようになります。


ワインはまず、赤ワイン、白ワイン、ロゼワインの3つに分類されます。
それをどのように加工するかで4通りあります。

つまり、ワインの全体像は3種類×4通りの加工=12通りに分類できます。



ワインの導入の1分の動画を撮影しました。


ワインはまず、赤ワインなのか白ワインなのかロゼワインなのかに分類できます。


赤ワイン
黒ブドウを皮ごと発酵させる
黒ブドウの品種
・カベルネ・ソーヴィニヨン(ボルドー産)
・メルロー(ボルドー産)
・ピノ・ノワール(ブルゴーニュ産)
・ガメイ(ボジョレー産)


白ワイン
白ブドウを皮を取り除いて果汁だけで発酵させる
白ブドウの品種
・ソーヴィニヨン・ブラン(ボルドー産)
・シャルドネ
・リースリング(ドイツ産)


ロゼワイン
黒ブドウを発酵途中で皮を取り除く
あるいは、黒ブドウを皮を取り除いて果汁だけで発酵させる
ロゼはフランスで「ピンク」の意味。
黒ブドウの果実は無色なので皮を入れることで色味と皮の渋みが付きますが、色味を調整してから皮を取り除くことでピンクになる。


という3つに分類されます。




ぶどうの品種はめちゃくちゃあるので、全部覚える必要性は無いです。

上の代表的なものを見ておいてなんとなく知っておけば、ソムリエの人に「シャルドネってどういう白ブドウなんですか?」と取っ掛かりの質問ができるようになります。


また
「シャルドネ下さい」
「シャルドネ産のワイン下さい」
みたいに、シャルドネをどこかのブランドのワインや地名だと勘違いして注文することもなくなります。




またそれら3種類のワインをどのように加工するかで呼び名が変わります。
加工方法は大きく4つに分類されます。



スティルワイン
発泡性の無い普通のワイン。
Still(そのまま)の意味。特殊な加工無し。
 スティルワインの代表的なもの
・ボルドー
・ブルゴーニュ
・ボジョレー



スパークリングワイン
発泡性のあるワイン。
炭酸ガスを吹き込む方法と、再発酵により炭酸を作り出す物がある
スパークリングワインの代表的なもの
・シャンパン(フランス)→シャンパーニュ地方のみ
・クレマン(フランス)→シャンパーニュ地方以外の土地
・フランチャコルタ(イタリア)
・スプマンテ(イタリア)
・カバ(スペイン)
・ゼクト(ドイツ)
・プロセッコ



フレーバードワイン
flavored:フレーバーの受動態。香り付けされた。
果物やスパイス、ハーブなどを漬け込むことで香りを出すワイン
 フレーバードワインの代表的なもの
・サングリア→白ワインにオレンジやレモンを加えたもの
・ヴェルモット→白ワインにハーブやスパイスを加えたもの
・レッチーナ(ギリシャ)→松ヤニで香りづけしたワイン



フォーティファイドワイン
fortified:フォーティファイの受動態。
fortifyには「アルコール度数を高める」という意味があります。
強いアルコールを添加したワイン
 フォーティファイドワインの代表的なもの
・シェリー(スペイン)→アンダルシア地方での原産地呼称。
・ポート(ポルトガル)
・マデイラ(ポルトガル)→ワインにブランデーを加えたもの
・マルサラ(イタリア)→イタリアのシチリア島の伝統的なお酒。
・VDN(フランス)



ワインをどのように加工するかなので、例えばサングリアは一般的に白ワインに果物を漬け込むイメージですが、別に赤ワインに漬け込んでも良いわけです。


あとよくある間違いは、スパークリングワインとシャンパンの違いは何ですか?という質問です。

全体像の通り、スパークリングワインというくくりの中にシャンパンが存在しています。



深掘りするといくらでも深掘り出来てしまいます。

基礎知識としてはこれくらいにしておいて、これらの基礎知識をベースにしてお店の人やソムリエに質問して現場で聞くなどして知識を深めるのが良いかと思います。



さきほどの解説で、なんとなく全体像がわかったと思います。

なんとなく用語も見たことがあるというような状態になったと思うので、話の取っ掛かりとしては十分でとんちんかんな質問をして相手を困らせることもないでしょう。



ワインの味わい方

ワインの味を表現する時は以下の要素を用いることが多いです。
・甘口辛口(アルコール度数)
・酸味
・タンニン(渋み)
・ボディ感


甘口か辛口かはアルコール度数が高いワインを辛口と呼んでいます。

糖分を発酵させてアルコールを作りますが、糖分が多く残っていれば甘口になるし、糖分がアルコールに多く変わっていたら甘さが無くなっていくので辛口になるという感じです。


タンニンは渋みのことです。

ブドウの皮にタンニンは含まれますので、白ブドウの皮を剥いて果汁だけで発酵させる白ワインにはタンニンはありません。



タンニンが多く含まれたワインだけを飲むと渋くて美味しくないと思います。

しかし、ステーキなどの肉を食べた後に飲むと、口の中の油を洗い落としてさっぱりさせてくれておいしく感じます。


脂っこい中華料理を食べた際に濃いウーロン茶を飲むとおいしく感じると思いますが、その感覚だと思ってください。

濃いウーロン茶を飲み続けて下さいと言われてもあまりおいしくないですよね。



なので、赤ワインは基本的には食事と一緒に飲まれるものです。

パーティなどで飲料として単品で飲む用途の場合は甘味の強い白ワインを選択する場合が多いです。



味わいの中でも一番意味がわからないのがボディ感です。
もはや味覚ではありません。

この訳のわからない表現方法は他のお酒を飲むときはあまり表現されず、ワイン特有の物です。

例えば、テキーラマエストロ(テキーラソムリエ)ではボディ感という言葉は出てきません。

ボディ感というのは飲んだ感じがずっしり重いのか、軽い味わいなのかということを表現するための物です。


例えば、お茶で考えると抹茶を引き立てて、お椀で飲む時はずっしりと重い味わいがあると思います。

よくわからないメーカーのペットボトルの緑茶を飲んだ時は味が薄くて水みたいに軽いなぁという印象に似ているかと思います。

つまり、水っぽいのか、濃厚なのかということです。


ボディ感は
・フルボディ
・ミディアムボディ
・ライトボディ(色が薄く、軽い味わい)
というように3つに分類されて呼んだりします。


ワインを飲んだ時にワインを語りだすおじさんがよく使う味わいの表現は、タンニンとボディ感だと思いますので、そこだけ押さえておくと良いかと思います。



オールドワールドとニューワールド

ワインはOld WorldとNew Worldに分かれます。
・Old World
古くからのヨーロッパ方面でのワインのこと。
フランス、イタリア、スペイン、ドイツなど。
※イギリスは日射量が少なくワインを作れない。代わりにウイスキーが有名。


・New World
新しくワインを作り始めた国。
アメリカ、チリ、オーストラリア、中国、日本


ワインショップでも「New World」と表記して販売している棚もあるくらいです。

オールドワールドのフランスのワインと、ニューワールドのアメリカでは決定的に2つのワインは違います。



まずはオールドワールドについてです。

特にワインといえばフランスが有名です。
フランスのワインは以下の地域のワインが有名で、とりあえず以下を抑えて置けば大丈夫です。

1.ボルドー:ボルドーワインで有名
2.ブルゴーニュ:ブルゴーニュワインで有名
3.シャンパーニュ:シャンパンで有名
4.アルザス
5.プロヴァンス:ロゼワインで有名


アルザスはドイツに接している地域なので、ドイツ産の白ブドウのリースリングを使ったワインが有名です。


特に
ボルドーとブルゴーニュが特段有名で頻繁に登場するので、その2つの地域のワインについて深掘りしていきます。



シャトーはフランス語で「城」という意味ですが、意味合いとしては醸造所を差します。

ボルドー地域では4大シャトー(醸造所)と呼ばれるシャトーがあるので紹介します。
1.ラフィット・ロスチャイルド
2.マルゴー
3.ラトゥール
4.オー・ブリオン
これらの4大シャトーは高級なので、ワインショップでも棚に入れられて鍵がかかっていたりするものです。


一方、シャトーごとに格付けされているボルドー地域とは違い、ブルゴーニュ地域では「畑の区画ごと」に格付けがされているのが特長です。


ブルゴーニュ地域の有名な畑の区画の名前があるので紹介します。
・ロマネコンティ
・ボジョレー
・シャブリ

これらは全て畑の区画の名前です。


日本ではおなじみのボジョレーヌーボとは、ヌーボとは出来上がりの確認のための試飲用に早詰みされたものを言います。


つまり、ブルゴーニュ地域のボジョレーという畑の区画で出来たぶどうの早詰みのワインのことを言います。

ちなみにこのボジョレーヌーボを喜んでいるのは日本だけです。

早詰みのぶどうなので熟成が弱く、あっさりしているのが特長です。

ライトボディという表現といったところでしょうか。



フランスのワインの特長は土地の状態を守るように定められているので、雨が降らない年に人力で手を加えて水を撒くことが出来ません。

ブドウが育たなかったら「今年は収穫できず、ダメでした」というしかありません。


なので、 年によって雨が多いか日照が良いかなどの条件が変わって味が変わります。

みなさんがよく聞く「何年物のワインは味が良い」とかという話はそういうことです。

品質は毎年一定ではありません。






一方、ニューワールドのアメリカでは日照の良いカリフォルニアでワインの生産が行われています。

ニューワールドでは「雨が降らなければ水を撒けばいいじゃん」という味の良いものを作るためならオールドワールドのルール無用で味を追求するところにあります。


ブルゴーニュワインとカリフォルニアワインのどちらが良いかと聞かれたらブルゴーニュワインの方が格式が高くて高級で絶対そっちでしょと思うかもしれません。


ただ1976年にフランスのワインとカリフォルニアのワインを飲み比べて格付けをして決着をつけようという催しがフランスでありました。

審査員も舌の肥えたフランスの人が行います。


審査員は目隠しをして、味だけで品評を始めましたが、1位に輝いたのはカリフォルニアワインでした。

古くからあるフランスの有名なシャトーや畑でもなく、ニューワールドのアメリカのワインという衝撃でした。

それが1976年の「パリの審判」呼ばれている事件です。


熟成が足りないとして、さらに30年後にリベンジマッチが行われましたが、そこでもまたしてもカリフォルニアワインが1位になってしまいました。


つまり、ニューワールドのワインも品質は高級なボルドーワインやブルゴーニュワインに負けていないということです。


またフランス5大シャトーのムートン・ロスチャイルドとカリフォルニアワインのロバートモンダヴィが手を組んで作った有名な赤ワインが「オーパスワン」です。

オールドワールドとニューワールドがタッグを組んだ意義のあるワインです。



日本もニューワールド陣営として山梨で「甲州」というワインが作られています。

日本の食に合うように調整されているせいか、フランスなどでは味が薄い等であまり評価を得られてはいないそうです。




ワインの歴史

ワインの歴史は他のお酒よりも圧倒的に古く、古代エジプトの壁画にブドウが摘み取られ、足で踏んで圧搾されて壺に詰められる壁画が残っています。

紀元前3000年前のことです。

※出展「ワインビストロ「アシュクルク」様より

所説はありますが、発祥は不明で最大で紀元前5000年前ほどくらい前からワインはあったとされています。



またキリスト教の新約聖書で有名な「最後の晩餐」のシーンにも登場します。

イエスキリストが12人の弟子に向けて「これは私の契約の血です。飲みなさい」とぶどう酒(ワイン)の入った杯(さかずき)を祝福してから弟子に振る舞うシーンがあります。
※詳しくストーリーを知りたい方は私が趣味で作った聖書のサイトの「マタイの福音書」のページを参照して下さい。


このことからも他のお酒には無い歴史の中でもワインは古くからの特別な位置付けのお酒であることがわかります。


キリスト教と共にヨーロッパ方面に広まったワインは18世紀頃にはコルクの技術が発達し、樽ごとに管理していたワインが瓶詰めされて管理されるようになりました。

瓶ごとに保有されるようになり、貴族が家のワインセラーに保有して、年代のあるワインを財産の1つとする投資対象の1つにもなりました。



投資対象にSWAG(スワッグ)という言葉があります。

シルバー、ワイン、アート、ゴールドの頭文字を取った言葉です。

このように年代物のワインというのは今現在でも置いておけば置くほど、値が上がり続けるという側面を持っています。

1945年のロマネコンティというワインが1本6000万円で落札されたという世界です。




さらにヨーロッパの中でもフランスが特にワインの産地だと決定づける歴史があります。

1855年にパリ万博でナポレオン3世がフランスのボルドーという地域のワインを格付けするというコンテストを行い、そこからワインと言えばフランスという風潮が広がり現在にまで続いています。



格付けするにあたり明確なワインの基準を設けるようになり、原産地呼称を義務付けられるようになりました。(AOC法という)

原産地呼称とは「ここの地域で特定の基準を満たしたものしかその名称を名乗ってはいけないよ」というものです。



その厳正な基準のおかげで、フランスのワインは品質が高く保証されて世界的にも有名になりました。


同じヨーロッパでもイタリアでは国民性的に「基準とかどうでもいいからカジュアルにおいしく飲めればいいんじゃないの?」という考えが根底にあります。

品質が高く保証されなかったこともあり、フランスほどの高級なイメージはありません。





ワインについては以上です。

これでワインの世界についてかなりわかったのではないでしょうか。


当工房ではブルゴーニュの地域でよく使われている丸い形状のブルゴーニュ型のワイングラスと、スパークリングワイン用のフルートシャンパングラスを切子として製作しておりますので、一度確認頂けると幸いです。


ブルゴーニュ型→「ワイングラス一覧

スパークリングワイン用→「フルートシャンパングラス一覧



こういうお酒の具体的なことは基本は誰も教えてくれません。

他にもお酒については解説しているので、ぜひみていって下さい。

テキーラの魅力」や「ジンについて」の方も参照してお酒に詳しくなりましょう。



それでは!

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